宇宙に関わる人材の発掘育成を目指す「ぐんまスペースアワード(GSA)2024」(上毛新聞社主催)の体験講座が11日、県庁で始まった。中高生約60人が紙製小型ロケットの製作と打ち上げを体験し、ロケットの仕組みや宇宙への理解を深めた。講座は12日まで。
参加者は火薬を使った長さ約30センチの紙製ロケット「モデルロケット」をおのおの製作。県庁前広場で周囲に注意を呼びかけるため大声でカウントダウンし、発射した。機体の中には大きな放物線を描き、100メートル以上先に着地するものもあった。千葉工業大惑星探査研究センターの前田恵介研究員が指導した。
GSAでは7月、チームで作ったロケットの高度や滞空時間などを競う「ぐんまロケットチャレンジ」を前橋市内で開く。今回の講座の参加者は競技会の出場条件「モデルロケット4級ライセンス」を取得した。
科学部の仲間と参加した玉村南中2年の和田結香さん、稲田まみさん、田村莉子さんは「ロケット作りは楽しく、宇宙が題材だと達成感が増す。競技も本気で頑張りたい」と意気込んだ。
12日は7月の競技会に向けたロケット設計に取り組む。
(北沢彩)