
宇宙に関わる人材の発掘育成を目指す企画「ぐんまスペースアワード(GSA)2025」(上毛新聞社主催)のパネル討論会と座談会が3日、前橋市古市町の多目的複合施設「JOMOスクエア」で開かれた。「産官学共創による宇宙『産業』と『人材』の育成」をテーマに、それぞれの分野の担当者が意見を交わした。
パネリストとして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙戦略基金事業部長兼新事業促進部長の内木悟さん、超小型衛星の設計・製作などに取り組む「アークエッジ・スペース」CEOの福代孝良さん、群馬高専機械工学科教授の平社信人さん、県ものづくりイノベーション室技術開発係長の坪井博史さんが登壇。九州工業大大学院宇宙システム工学研究系特任准教授の前田恵介さんが進行を務めた。
福代さんは「宇宙分野の産業化や商業化が本格的に始まってきた」と指摘し、内木さんは「主力産業を持っている企業が宇宙分野に参入できるよう支援している」とJAXAの取り組みを紹介。平社さんは「産業と結び付いた身になる教育をしていくべきだ」と提言、坪井さんは「宇宙に関する部品を製造する技術者育成などに協力できれば」と述べた。
座談会には、IHIエアロスペース・エンジニアリング社長の佐々木純さん、中央カレッジグループ理事長の中島慎太郎さん、テクノリンク社長の木村文映さん、明星電気宇宙防衛事業部技術部長の高橋宏さんも参加し、宇宙産業の活発化などに向けて議論を深めた。
(高木大喜)
掲載日
2025/10/04
