
宇宙への関心を高め、人材育成を後押しする「ぐんまスペースアワード(GSA)2025」(上毛新聞社主催)が15日、前橋市の前橋総合運動公園で開かれた。中高生などのチームが手作りの小型ロケットや「缶サット」と呼ばれる模擬人工衛星を使い、技術や発想力を競った。宇宙関連事業を手がける県内関係企業がブースを出展し、大勢の家族連れが科学の面白さを体感した。
(8、9面に特集)
手作りロケットを打ち上げる「ぐんまロケットチャレンジ」は県内の中学、高校の19チームが出場した。決められた高度と滞空時間にどれだけ近づけられるかを競い、高崎工業高のチームが優勝した。点火したロケットが白煙を吹き、一瞬で高さ70メートルほどに達すると歓声が上がった。
「ぐんま缶サットチャレンジ」には3チームが参加した。ドローンで上空に運んだ模擬人工衛星を投下し、ミッションに応じて温度や光といったさまざまなデータを観測。群馬高専のチームが連覇した。
缶サットチャレンジに出場した中央中等教育学校5年の奈雲弘樹さんは「未知の部分が多い宇宙に、自分たちが作ったもので挑戦するのは楽しい」と話した。
体験ブースでは、ペットボトルで作る水ロケットの体験教室や宇宙服の試着も人気を集めた。
GSAは2023年にスタートし、今年で3回目。
(文 真下達也、写真 関口和弘)
掲載日
2025/11/16
