前橋・敷島公園

宇宙に関わる人材の発掘育成を目指す「ぐんまスペースアワード(GSA)2025」(上毛新聞社主催)の体験講座が7日、前橋市の敷島公園で開かれた。県内の中高生94人が小型ロケットの制作と打ち上げを体験し、宇宙への関心を高めた。
最初に九州工業大大学院工学研究院宇宙システム工学研究系の前田恵介特任准教授が、ロケットに使われている部品や飛んでいく原理を説明し、参加者は紙製の小型モデルロケットを制作した。前田さんは「今、宇宙業界は盛り上がっている。皆さんもぜひ宇宙を目指してください」と呼びかけた。
その後、公園内の補助陸上競技場に移動してモデルロケットを発射。子どもたちは大きな声でカウントダウンを行い、ロケットが空高く飛び上がると歓声を上げた。
GSAでは11月、チームで作ったロケットの高度や滞空時間などを競う「ぐんまロケットチャレンジ」を同市内で開催する。今回の講座で参加者は、競技会の出場条件である「モデルロケット4級ライセンス」を取得した。
GSAに初めて参加したという前橋南高科学探究部の原田隼人部長(2年)は「自分で作ったものが空を飛ぶというのはとても楽しい経験。ロケットチャレンジも参加したい」と話していた。
(高橋和真)
掲載日
2025/06/08