-しつもん-
「なぜ土星には輪っかがあるの?」
(沼田(ぬまた)小1年 小熊佑輔(おぐまゆうすけ)君)


土星の輪がどうしてできたかについては、次のような説がありますが、どれが一番正しいのかはまだよくわかっていません。
45億年前に土星ができた頃、まわりを平らにかこむように散らばっていた氷などのかけらがリング状に残ってできたという説。かつて土星のまわりを回っていた二つの衛星がぶつかって粉々にこわれ、そのかけらが輪になったという説。彗星(ほうき星のことです)が土星の近くを通ったとき、土星の引力によって引きちぎられてこわれてしまい、そのかけらが輪になったという説。また、大きな衛星の一部が土星の引力によって引きはがされてできたという説もあります。
実は、輪を持っているのは土星だけでなく、太陽系の八つの惑星のうち、遠くにあり、地球よりもずっと大きな惑星である木星、土星、天王星、海王星はすべて輪を持っています。土星以外の星の輪は、目立たないのであまり知られていませんね。
東京大学国際高等研究所
カプリ数物連携宇宙研究機構長
横山順一教授
掲載日
2018/08/26