《横山教授に聞く 科学のふしぎ》大気の差で天候変化

-しつもん-
ほかの星にも天気の変化がありますか? 雨や雪が降るのですか?

地球には海と空気があるため、海水が空気中に蒸発して雲になり、雨や雪を降らせます。ほかの星の天候も大気があるかどうかで変わってきます。
 まず、月と水星には大気がなく、まわりは真空なので、天気の変化はありません。いつも晴れの日が続いているといってよいでしょう。
 金星にはおもに二酸化炭素(コーラやサイダーに入っている炭酸ガスのこと)でできた厚い大気があり、いつも曇っているので太陽を直接見ることができません。雲から硫酸の雨が降ったりしますが、地表に届く前に蒸発してしまうそうです。
 火星にもおもに二酸化炭素でできた大気がありますが、地球よりもずっと薄いです。砂嵐がしばしば起こります。川の水が流れたようなあとがあるので、大昔は雨が降っていたのかもしれません。
 木星には水素やヘリウムなどでできた厚い大気があり、アンモニアなどでできた雲でおおわれています。望遠鏡で見ると、しま模様の中に赤いはん点が見えますが、そこでは台風のような嵐が起こっていると考えられています。
 このように、星の大気によってその天気は大きく異なります。

東京大学国際高等研究所
カブリ数物連携宇宙研究機構長
横山順一教授

掲載日
2019/01/27

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