◎宇宙服着て飛行士気分 お絵描き、模型展示、トーク… 展示や体験多彩に

 会場では宇宙に関連した多彩な催しが開かれた。
 お絵描きロケットのコーナーでは、キノコ栽培用の瓶に画用紙を巻いて作ったロケットに、子どもたちが色とりどりの絵を描いた。高崎新高尾小1年の深沢暁斗さん(7)は「地球と金星と宇宙ステーションを描いた。家に飾りたい」と満足そうに話した。
 宇宙服体験では、宇宙をテーマに教育教材を企画する「宇宙の城」(埼玉県)が子ども用レプリカを用意。体験した前橋若宮小3年の荻原叶奈さん(8)と弟で1年の理さん(6)はロケットの模型の前で写真撮影を楽しんだ。2人は「宇宙飛行士になった気分」と笑顔になった。
 日本宇宙少年団の「宇宙兄さんズ」(小定弘和さん、小島俊介さん)によるトークショーも開催。「月面と火星ツアー」をテーマに、火星の地形や環境について軽快なトークで紹介した。
 この他、テレビアニメ「宇宙なんちゃら こてつくん」も登場し、会場を盛り上げた。

◎空高く飛ばして歓声 水ロケット教室 打ち上げ教室
 それぞれ2回開かれた教室には、各回40組が参加した。水と空気の圧力で飛ぶ水ロケットは勢いよく飛び、会場から歓声が上がった。紙や粘土で手作りした小型ロケットは発射台にセットし、カウントダウンに合わせてエンジンに点火。白い煙を上げて空高く飛び立った。
 前橋市の黒岩明さん(8)は「テープをしっかり貼って丈夫に作った」と笑顔。高崎市の小島さつきさん(11)は「本物のロケットに乗ってみたい」と目を輝かせた。

◎学生に仕事内容PR ミライ見学パス
 宇宙産業人材の育成・発掘を掲げるGSAでは、今年から新たな取り組みとして協賛企業の見学会「ミライ見学パス」を始めた。
 GSAの出場者が協賛企業の見学会にエントリーできる企画で、初回はIHIエアロスペース、明星電気、カーリットの3社が参加。会場では各社の担当者が仕事内容や開発した機器をPRした。市立太田高2年の塚本さくらさんは「地元に宇宙関連の企業があると知り、興味が湧いた」と話していた。

25.11.16 上毛新聞掲載はこちら

掲載日
2025/11/16

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